ファンファーレ 扇の舞

NUNO須藤玲子×アドリアン・ガルデールによるテキスタイルインスタレーション
ファンファーレ 扇の舞
2025年10月2日(木)-11月3日(祝・月)午前11時-午後8時
10月3日(金)、4日(土)は午後8時30分まで、日曜日もしくは連休最終日は午後7時30分まで
松屋銀座1階 スペース・オブ・ギンザほか館内各所

須藤玲子《扇の舞》2017年 ジョン・F・ケネディ舞台芸術センターでの展示風景
Photo:Margot Schulman
表情豊かなテキスタイルの扇が空間を華やかに彩るインスタレーション作品「扇の舞」。日本を代表するテキスタイルデザイナーでNUNOを主宰する須藤玲子が、展示デザイナーのアドリアン・ガルデールとともに手がけた本作は、NUNOの創作を支える日本各地の染織技術の素晴らしさを多くの人に届けるかたちとして考案されたものです。2017年にワシントンD.C.のジョン・F・ケネディ舞台芸術センターで初披露されて以来、イングランド、水戸、高岡など国内外を巡回し各地で人々を魅了してきました。
このたび松屋銀座では開店100周年を記念し、この「扇の舞」の東京では初となるインスタレーションを一般公開します。祝いの年にふさわしい、「すえひろがり」の扇が奏でる壮麗なファンファーレをお楽しみください。

7フロアを貫くダイナミックな空間表現
舞台となるのは松屋銀座館内を貫く吹き抜け空間。これまでの「扇の舞」の中でも最大となる約25mの高さを活かしたダイナミックなインスタレーションにご期待ください。
松屋銀座での展示イメージ
制作:たしろまさふみデザインルーム

産地との共創による個性豊かなテキスタイル
伝統的な手仕事から最新のテクノロジーまで、多様な技法を柔軟に取り入れ、日本各地の職人や工場とともに布づくりを手がけるNUNO。今回の展示では、南は福岡県から北は山形県まで、全国10府県の産地でつくられた特色のある布が扇の姿となって一堂に集まります。
徳島のBUAISOUに依頼した藍染の工程
Photo:Kyoko Nishimoto/BUAISOU

見て、触って、楽しめる体験型の展示
館内には、作品に使用している布に触れられる「さわって布」や、パノラマティクス主宰の齋藤精一と映像ディレクターの本間無量による、布づくりの現場を収めた映像をご覧いただけるコーナーを設置します。インスタレーションとあわせてお楽しみください。
*展示場所:3F・4F・5Fエスカレーター前
2025年10月2日(木)ー14日(火)の実施
「さわって布」のコーナー《続・こいのぼりなう!》『須藤玲子:NUNOの布づくり』展示風景 2024年 水戸芸術館現代美術ギャラリー
Photo:Masayuki Hayashi
プロフィール

須藤玲子|テキスタイルデザイナー
茨城県石岡市生まれ。株式会社 布 代表。東京造形大学名誉教授。2008年より良品計画、山形県鶴岡織物工業協同組合ほかのテキスタイルデザインアドバイスを手がけ、2016年より株式会社良品計画アドバイザリーボード。日本の伝統的な染織技術から現代の先端技術までを駆使し、新しいテキスタイルづくりをおこなう。作品はニューヨーク近代美術館、ビクトリア&アルバート博物館、東京国立近代美術館に永久保存されている。
Photo:Masayuki Hayashi

アドリアン・ガルデール|展示デザイナー
1972年フランス生まれ。パリの国立高等装飾美術学校にて家具職人、デザイナーとして修業を積んだ後、2000年にスタジオ・アドリアン・ガルデール(SAG)を設立。国際的に著名な建築家との協働による美術館の設計や、世界各地の企画展設計を手がける。代表作にSANAAとのルーヴル美術館ランス別館(2013年)、建築家デイヴィッド・チッパーフィールドとのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(2020年)がある。
Photo:Tony Wu/Yuz Museum
主催:株式会社松屋
協力:上野和広・真柴純・増井岳(株式会社布)、株式会社コムラボ、たしろまさふみデザインルーム、STUDIO TATSURO SHOJI
