富山県高岡市 
 能作 

 富山県高岡市 
 能作 

生活の中に金属がある。その背景に私たちがいる。
それを感じてもらえたら嬉しい。

生活の中に金属がある。その背景に私たちがいる。
それを感じてもらえたら嬉しい。

伝統と革新が描くコントラスト、地域とともに羽ばたく真鍮製の「銀座のつばめ」たち

 

鏡面のように輝くゴールド、ひんやりとした鋳肌(いはだ)がもたらす重厚感、凛と澄みわたる音色――。

創業110周年を迎える富山県高岡市の鋳物メーカー「能作(のうさく)」。何より大切にしているのは、「製品がお客様の手へと渡り、暮らしの中で使われることで初めてものづくりが完成する」という思想です。

小田中耕一さんが描いた「銀座のつばめ」とのコラボレーション。高岡銅器の伝統を支えてきた素材「真鍮(しんちゅう)」が、モダンなつばめの姿に変化し飛び立ちます。

400年の歴史を持つ高岡銅器の“今”を牽引する能作

銅器生産で国内トップシェアを誇る富山県高岡市。加賀藩二代目藩主・前田利長が7人の鋳物師(いもじ)を招いたことを起点に、この地では約400年にわたり鋳造技術が受け継がれてきました。その伝統の地で、瑞々しい感性をもって次世代へとバトンを繋いでいるのが「能作」です。2026年現在、250名以上の社員を抱え、海外にも事業を展開しています。

溶解炉の炎をイメージした緋色の屋根が印象的な本社工場。そこには職人たちの手仕事を間近に見学できるファクトリーツアーや、洗練されたプロダクトが並ぶ直営店、自社製品のテーブルウェアで豊かな時間を提案するカフェが併設され、ものづくりの活気に満ちあふれています。

1000℃以上の高温に溶けた金属を砂型に流し込む伝統的な鋳造から、ろくろでの削り出し、研磨まで、現在もその大半が職人の手によって、一つひとつ製品が生み出されています。「砂型はその日の気温でも微妙に水分量が異なるので調整が難しい。また、職人の磨き一つで風鈴の音色も変わるんです」と職人の廣野雅治さん。徹底した高度な手仕事が、能作のクオリティを支えています 。

廣野雅治さん
職人・廣野雅治さん

切り拓いていくのは、伝統を守るため

能作千春社長
能作千春社長

「NOUSAKU(能作)は、『お客様の顔を直接見られるものづくりがしたい』という、父の想いから生まれたブランドです」。そう語るのは、5代目社長の能作千春さん。企画から製造・販売まで一貫して手がける能作ですが、かつては分業体制のなかで問屋からの依頼を請け負う「いち鋳物屋」でした。時代の変化により、高岡銅器の主力であった仏具や茶道具の需要は激減。産地全体が厳しい状況に直面するなか、「誰もやっていないことに挑戦しよう」と、現会長・能作克治さんが自在に形を変える「錫(すず)100%」のテーブルウェアを開発。一躍大ブレイクに。

しかし、能作は新たな市場を開拓しながらも、地元の職人たちとの伝統的な問屋仕事も今なお大切に継続しています 。「私たちが新規事業を切り拓いていくのは、伝統を守るため。すべては鋳物文化を100年先の未来へ繋いでいくためなんです」 。その言葉には、産地の未来を背負って進んできた企業の覚悟がにじみます。

職人の手仕事が輝きを放つ、繊細な真鍮モビールへの挑戦

松屋とのコラボレーションは、技術面でも常に新たな発見をもたらし、つくり手をレベルアップさせてくれると言います 。「「銀座のつばめ」も非常に挑戦のしがいがありました」と能作社長は晴れやかな笑みを浮かべます。小田中さんが描く「銀座のつばめ」を目にしたとき、その愛らしさに心ときめくと同時に、この民藝的な温もりを「金属」というシャープな素材でどう表現し、マッチさせるか――高難度の挑戦が始まりました。

特に難易度が高かったのは、真鍮製のモビールです。数百種類の製品を展開する能作でも、モビールというジャンルは初の試み 。繊細な構造と絶妙なバランスが求められました。職人上がりで技術を知り尽くす会長でさえも、「金属でモビールをつくるのは大変ではないか」と懸念を示したほどでした 。

 

「つい先ほど、納得のいく絶妙なバランスが完成したばかりです……!」と、モビールをお披露目してくれた開発担当の吉田和広さん。職人の探究心によって、つばめが最も美しく舞うバランスをギリギリまで模索し続けました。

商品開発担当の吉田和広さん
商品開発担当の吉田和広さん

1mmにも満たない薄さの真鍮は、職人の手によって丁寧な「鏡面磨き」が施され、くもりひとつない輝きを放ちます。わずかな空気の流れによって、6羽のつばめがきらきらと宙で煌めく軽やかさは、鋳物が持つ重厚なイメージを心地よく覆してくれます。真鍮のゴールドは、飾る場所を選ばないシックな存在感。可愛らしさと上品さが絶妙なバランスで均衡する、他にはないモビールが誕生しました。

 

「真鍮」と「黒つばめ」に託した、伝統と革新への想い

錫製品で一躍有名になった能作ですが、「銀座のつばめ」シリーズの主役はすべて「真鍮」です。「真鍮は私たちの原点にある大切な素材であり、高岡銅器の長い伝統を象徴するものだからです」と能作社長は熱を込めて語ります。銅と亜鉛の合金である真鍮は、加工性に優れ、美しい音色を奏でることから、高岡銅器の歴史を古くから支えてきました。

「裏テーマは『伝統と革新』です。伝統を象徴するゴールドの真鍮にあわせて、これまでの能作ではあまり使用してこなかったモダンな『黒』を効果的に取り入れました。この美しいコントラストによって、松屋さんの持つ洗練されたイメージとも重なる、新しい表現が生まれたと感じています」さらに、真鍮は「時間とともに育てる」楽しみがある素材でもあります。「酸化によって段々と色が締まり、コースターなどは摩擦によって独特の艶も出てくる。時とともに深みを増す真鍮の表情も愛でていただきたいです」。

“幸運を運ぶ鳥”、つばめをいつも暮らしのそばに

モビール、風鈴、キーホルダー、そしてコースター。用意された4つのアイテムは、どれも「つばめ」というモチーフが持つ幸福のストーリーが込められています。

「家族愛や商売繁盛など、つばめが様々な『幸福の象徴』とされてきたことに、改めて驚きました。実は最近、福井県永平寺町に新しくオープンしたカフェにもつばめが巣を作ったんです。ちょうどこのプロジェクトが動いている最中だったので、『これは幸先がいいぞ!』と思わず嬉しくなりましたね」と能作社長は微笑みます。

その幸福のメッセージは、各プロダクトの細部にも遊び心として落とし込まれました。たとえば能作社長のアイデアから生まれた風鈴。悠々と空を舞う親つばめのなかに、1羽だけ小さな「子つばめ」の姿が描かれています。真鍮ならではの澄んだ音色が響くたび、慌ただしい日常に穏やかなひと時をもたらしてくれる仕掛けです。また、キーホルダーには「幸運の象徴を、いつも身近に携えてほしい」という、使い手への温かな願いが託されています。

通底する、「地域」と「デザイン」への眼差し

能作と松屋は10年来の歩みをともにしてきました。「地域共創」に取り組む松屋のあり方は、「人と、地域と、能作と」を理念に掲げる能作のビジョンとも深く共鳴します。

「完成した製品だけではなく、職人の技術や産地の未来など、『ものづくりの背景』にまで目を向けてくださる松屋さんの姿勢には、いつも感銘を受けています。『銀座のつばめ 』プロジェクトでも、実際に現場まで足を運んでくださり、対話を重ねながら進めていきました」と能作千春社長。

さらに、両社に共通するのが「デザイン」についての考え方です。

「何をつくるにしても、『デザイン』は私たちにとって欠かせないものです。目に見える造形的な美しさだけではありません。素材の魅力を最大限に引き出し、それを使う人、空間、そして社会との関係性も含めて美しく構築することこそが、私たちの考えるデザインです」

100年先にも鋳物文化を伝えるために、大きく羽ばたいて

「私たちは、お客様が製品を手にとり、暮らしのなかで輝くシーンが生まれて初めて、プロダクトは完成するのだと考えています。そういった姿を想像してものづくりをしています。日常に寄り添い、世代を超えて長きにわたり愛していただけたら、これ以上の喜びはありません」。100年後にもこの地で鋳造を続け、次の世代へ伝統技術と文化を繋いでいくこと。それこそが、能作が背負う最大の使命です。

「そのためには、国内にとどまらず、海外へも鋳物の持つ美しさと可能性を伝えていかなければなりません。『銀座のつばめ』シリーズも、私たちの想いを乗せて、海を超え広く羽ばたいていってくれることを願っています」

伝統の技と革新が美しく結実した、能作のプロダクト。その軽やかで涼やかな羽ばたきを、ぜひご自身の暮らしの中で体感してください。

 

 


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商品ラインナップ


  • モビール(金×黒)

    上質で落ち着いた輝きと、軽やかに揺れるつばめの美しいフォルムが印象的な真鍮製のモビール。職人の手仕事によって1mm未満の薄さまで削り出された繊細な造形は、ふとした空気の流れに揺れながら、空間に穏やかなリズムを生み出します。光を受けるたびにやわらかな陰影を描き、時の移ろいや見る角度によって異なる表情を楽しめるのも魅力です。


  • モビール(金×金)

    上質で落ち着いた輝きと、軽やかに揺れるつばめの美しいフォルムが印象的な真鍮製のモビール。職人の手仕事によって1mm未満の薄さまで削り出された繊細な造形は、ふとした空気の流れに揺れながら、空間に穏やかなリズムを生み出します。光を受けるたびにやわらかな陰影を描き、時の移ろいや見る角度によって異なる表情を楽しめるのも魅力です。


  • キーホルダー

    上品なゴールドの真鍮と、落ち着いた黒のつばめが美しいコントラストを描く、真鍮製のキーホルダー。つばめのチャームが揺れるたびに、手元で洗練された存在感を演出します。真鍮ならではの、手にした時に感じる程よい重厚感と、時を重ねるほどに深まる風合いも魅力。「家族愛」や「絆」など、古くから幸運の象徴とされるつばめを、いつも身近に携えていただけるプロダクトです。


  • コースター

    美しい真鍮の鋳肌と、マットなブラックのアクリルを重ね合わせることで、異素材が持つモダンな美しさを引き出したコースター。使い込むほどに深みを増していく鋳肌の風合いと、存在感を放つつばめのモチーフが調和し、テーブルまわりを上品に演出します。コースターとしてはもちろん、空間を彩るインテリアのオブジェとしても美しく映えるデザインです。


  • 風鈴

    高岡銅器の伝統を受け継ぐ職人が、曲線美を美しく削り出し、一つひとつ手仕事で仕上げた真鍮製の風鈴。大きな親つばめの中に1羽だけ小さな「子つばめ」を配し、微笑ましい家族愛を表現しました。短冊が風に揺れるたびに、澄んだ音色を奏で、透明感あふれるやさしい余韻が広がります。窓辺で風を感じながら楽しむのはもちろん、オールシーズンを通して、空間を演出するインテリアになります。

 富山県高岡市 
 能作 

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生活の中に金属がある。その背景に私たちがいる。
それを感じてもらえたら嬉しい。

生活の中に金属がある。その背景に私たちがいる。
それを感じてもらえたら嬉しい。

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